「ジャックと豆の木(1974年)」
今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。
今回は、私が小学生低学年頃にテレビで観たアニメ映画「ジャックと豆の木」について書かせて頂きます。このアニメ映画は何気なくテレビをつけていて偶然観たのですが、「子供の心に深く残るストーリー」でした。まず、有名な童話でのストーリーを少し説明します。簡単に言いますと、「天空に伸びた豆の木を伝って天空の城に行く。「そこで発見した宝を奪う。」「怒って追ってくる巨人よりも先に地上に降り、豆の木を斧で切り倒す。」「巨人は落下し、ハッピーエンド。」といった感じのストーリーです。
しかし、このアニメ映画は少し違いました。後で調べて分かったのですが、この映画は1974年に作られた日本のアニメ映画で、「杉井ギサブロー」という方が監督をされていました。この方は、アニメ映画の業界では有名らしく、代表作として10年程前では「あらしのよるに」と言うヤギと狼の友情の話、もっと過去には野球漫画「タッチ」のアニメ映画を数本作られていました。あと宮澤賢治原作の「銀河鉄道の夜」のアニメ映画も作られていました。
さて、「ジャックと豆の木(1974年)」のストーリーですが、中盤~最後までが、凄く私の心のツボにはまりました。天空の城で、ジャックは、魔法をかけられて洗脳されている妖精のお姫様と出会います。そのお姫様は、巨人と結婚させられようとしていました。他に、魔法でネズミの姿に変えたれた家来達がいました。この家来達は洗脳されておらず、ジャックに「お姫様を救ってくれ!」と頼みます。しかし弱虫で卑怯者のジャックは、頼みを断り、城の宝を持って家へ逃げ帰ります。弱虫で卑怯者のジャックですが、一晩経ち、「お姫様を救おう!」と決心します。そしてジャックは再び天空の城へ行き、お姫様にかけられた洗脳を解きます。そしてジャックとお姫様は相思相愛になりました。
しかし結婚式をぶち壊された巨人は、怒り狂い、ジャックとお姫様を追って暴れます。まともに向かってはジャックは、とてもかないません。そこで頭を使い考え、お姫様を守るために「逃げたふり」をし、豆の木を伝って降りていきます。後を追う巨人。先に地面に降りたジャックは、「二度とお姫様には会えなくなる。」「それでも、これ以外に、お姫様を救ける方法が無い。」と覚悟し、豆の木を力いっぱい斧で切り倒し、巨人を地面に墜落させ、息の根を止めます。そして、普段の毎日が始まります…。
このような、とても切ないストーリーですが、「お姫様を助けるためには、この方法しか無いんだ!」と、覚悟を決めたジャックの姿に、心を打たれました。その男らしい姿は、今でも心に強く残っております。