2015年6月の健康情報 食中毒

こんにちは。野場貴之です。6月と言えば蒸し暑い梅雨の時期ですね。梅雨から夏にかけて食中毒が発生しやすい時期です。食中毒の主な原因である細菌が増殖し活発になります。食肉に付着しやすい「O-157」や「カンピロバクター」、卵に付着する「サルモネラ」による食中毒の発生件数が多くなります。今回は、食中毒についてまとめます。



■食中毒予防の3原則
1.「つけない事」…食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に「つけない」ように、こまめに手を洗いましょう。包丁やまな板など、肉や魚などを扱った調理器具は使用するごとに洗剤で洗い、できるだけ殺菌するようにしましょう。


2.「増やさない事」…細菌の多くは10℃以上の環境で、どんどん増殖していきます。ですので、肉や魚、野菜などの生鮮食品は購入後は、すみやかに冷蔵庫に入れましょう。


3.「加熱する事」…ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅するので、しっかりと加熱して食べましょう。また、肉や魚、卵などを扱った調理器具は洗って熱湯をかけるか台所用殺菌剤を使って殺菌しましょう。


■薬味野菜でできる食中毒対策
ワサビやショウガ、ミョウガといった薬味野菜の辛味成分や、ネギやニンニク、タマネギに含まれる硫化アリルには殺菌作用があります。また、梅干しや食用酢も高い防腐・殺菌作用を持つため、料理に意識的に取り入れましょう。また、食物繊維を多く含むキノコ類や豆類、海藻類のほか、乳酸菌が豊富なヨーグルトや納豆などで、腸内環境を整え免疫力を付けることも食中毒予防につながります。