花火
こんにちは。野場貴之です。今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。
最近、暑くなってきましたね。コンビニやドラッグストアでは手持ち花火も並ぶようになり、「夏だな!」と思うようになりました。私は手持ち花火を見るだびに、子供の頃、家族でやった事や、友達とやった事などを思い出します。
花火の思い出話はいくつかありますが、その中で、一番面白かったのは、お祖父さんとやった花火での、あるハプニングの話です。今でも鮮明に覚えておりますが、当時私は小学校の3~4年生くらいでした。夏休みには祖父母の家(この治療院)に泊まりに来る事が、頻繁にありました。たいていは、兄と姉と3人で、とか、兄と二人で、とかで泊まる事が多かったのですが、その時は、私一人だけで泊まる事になりました。そして、その日の夜、手持ち花火をお祖父さんと二人でやる事になりました。兄や姉が一緒にいる時は、当然ですが、自分のできる手持ち花火の量は三分の一になります。子供ですから、皆が皆、自分で手持ち花火をやりたいですからね。
この日は、子供は私一人だけなので、自分一人だけで、大量の手持ち花火をできる事になりました。私は嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。それくらい、手持ち花火が好きでした。
花火の時、やはりお祖父さんは見ているだけで、私だけに、手持ち花火をさせてくれました。最初のうちは、立てたローソクに手持ち花火を近づけて着火していましたが、そのうち、一本の花火が終わりそうになると、逆の手で、新しい手持ち花火を掴み、「聖火のリレー」のように、火を途絶えさせる事無く、火を継いで、着火するようになりました。そして子供の私は、「花火を楽しむ事」と同時に、「新しい花火に火を継ぐ作業」と、「新しい花火を手に取る作業」をする事になりました。大人であっても、「楽しみながら、2つの作業をこなす」というのは大変です。子供ですから、なお、大変、注意力が欠落していました…。「新しい花火を手に取る」という作業に気を取られ、残り数十本有る、「花火本部」の方に、段々と身体が向いていきます…。身体ごと、向いてきます…。逆の手に、シューシューと光を放っている花火を持ちながら、身体ごと、向いていきます…。そしてその光は、ついに、「逆の手の花火」ではなく、「花火本部」に着火してしまったのです!もう一度言いますが、「花火本部」には、数十本有りました。今現在の記憶では、50本以上はあった気がします。その「花火本部」に引火してしまったのです。(自らつけたので、引火ではなく着火が正しいのかもしれませんが。)
最初に引火した「花火本部」の中の一本が「シュー!」と音を立てながら、勢い良く燃え、すぐに隣に引火しました。そして5秒後くらいには、さらに隣に引火しました。20秒後くらいには、手がつけられないくらいの数の花火が引火し、「花火本部」は「シュシュー音を立てる火の塊」になってしまいました。私は慌てて「火の塊」の上で地団駄を踏み、消火しようとしましたが、「焼け石に水」状態で、火は全く消えませんでした。「火の塊」を見守るしかありませんでした。そして、「楽しい花火の時間」は私の愚かさのせいで、数分で終わってしまいました…。今ではとても良い夏の思い出です。