2015年11月の健康情報 風邪とインフルエンザ対策

こんにちは。野場貴之です。寒くなりましたね。健康意識の高い方は、インフルエンザの予防接種をし始める時期です。と言いますのは、インフルエンザは例年12~3月頃に流行しますが、接種の効果が現れるまでに2週間程かかりますので、予防接種をするタイミングとしては、今が最適です。今回は、風邪対策、インフルエンザ対策について書きます。


■ウイルスの侵入ルート
この時期、気温が下がり、空気が乾燥してきます。そして、くしゃみや鼻水、咳などの症状が見られるタイプの風邪をひく人が増え始めます。風邪の多くはウイルス感染によって人から人へと感染します。感染ルートには、ウイルスの付着した手を介して、口や鼻の粘膜から感染する「接触感染」があります。次に、接触しなくても、風邪をひいた人の咳やくしゃみによってウイルスを含んだ小粒子(飛沫)が飛び散り、それを吸い込むことによる「飛沫感染」があります。さらに、飛沫を直接吸い込まなくても、咳やくしゃみの飛沫の水分が蒸発し、それらが空気中に浮遊し、その浮遊したウイルスを吸い込むことによる「空気感染」があります。


■風邪対策
風邪の予防には「こまめに手洗いをする」「マスクを着用する」「症状の出ている人に近づかない」のが基本です。風邪に負けない身体づくりのための基本は、「しっかり睡眠をとる」「十分に栄養をとり、適度に運動する」「なるべく薄着を心がける」です。厚着は気温の変化に身体が順応する力を弱めて、抵抗力の低下につながるので、普段は可能な範囲での薄着が良いそうです。


■インフルエンザ対策
インフルエンザ対策と風邪対策は、基本的に同じです。インフルエンザウィルスの方が強力なので、通常の風邪対策に加え、さらに、湿度管理が必要になります。加湿器を使い、50%~60%の湿度を保ちましょう。