ドラえもん
こんにちは。野場貴之です。今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。
私は数ヶ月前にテレビで放送しましたCG映画「ドラえもん スタンド・バイ・ミー」を観ました。そもそもは2歳3ヶ月になる子供のために録画したのですが、子供には少し早かったみたいで、全く興味を示しませんでした。ただ、このCG映画、とても面白かったです。パソコンで、このCG映画の公式サイトを見ましたが、どちらかと言いますと、大人が楽しむ映画だと書かれていました。今回は、ドラえもんについて語らせて頂きます。
このCG映画、実は、毎週放送されている30分アニメの「傑作の6作品」を上手く繋ぎ合わせて、それを自然な形に編集し直した物でした。このCG映画の元になる30分アニメ6作品だけをまとめた、テレビアニメ「ドラえもん ずっとそばにいてね」というタイトルのアニメDVDも販売されていますし、ビデオレンタルなどでもレンタルされています。実は私、このCG映画があまりにも面白かったので、元ネタとなるテレビアニメ「ドラえもん ずっとそばにいてね」の方もレンタルで借りて、観てしまいました。「CG映画」と「元ネタのアニメ」を見比べることで、「CG映画」だけにしかない見せ場と「元ネタのアニメ」だけにしかない見せ場を知る事ができました。以下、ネタバレをする内容を書きますので、ご注意下さい。ほとんどの方が観ていないと思われます「元ネタのアニメ」だけにしか無い見せ場を書きます。
私の個人的意見になりますが、「なぜ、しずかちゃんは出木杉君を選ばずにのび太を選んだのか?」というエピソードが詳しく描かれていました。そこが、私的には一番面白かったです。「CG映画」では、未来、出木杉君はしずかちゃんにフラれます。出木杉君はしずかちゃんに、「出木杉さんは一人でなんでもできる。(でも、のび太さんには、私がついてないとダメ。)」という事を言われたそうです。
一方、「元ネタのアニメ」では、出木杉君はこんな事を言っていました。「昔から、しずかちゃんの事で、のび君に勝てる人は誰もいないよ。」と、自ら敗北宣言とも取れる発言をしていました。その発言がされたのは、未来、のび太としずかちゃんの結婚前夜に開かれた、のび太の独身最後の飲み会の場です。ジャイアン、スネ夫、出木杉君は、昔のアルバムを眺めていました。スネ夫が学芸会の写真を見て、「のび太が学芸会を、ぶち壊しにしたっけなぁ…」と言いました。この学芸会は、スネ夫とジャイアンから見た記憶では、カエル役ののび太が、自分のセリフでもないところで「ゲロゲロ」っと騒ぎ出し、飛び跳ねて、学芸会のセットが壊れてぶち壊しになりました。でも、出木杉君の口から、ここで初めて、真相が語られました。
真相は、この時、主役のしずかちゃんが緊張のあまり、セリフをど忘れしてしまい、何も言えなかったのです。近くにいた、もう一人の主役の出木杉君も、機転が利かず、助け舟を出す事ができませんでした。そこでのび太は、なんとかしずかちゃんのピンチを助けようと、「自分に注意を引こう」と騒ぎ立て、結果として学芸会をぶち壊してしまったのです。この真相を知っている出木杉君は、「しずかちゃんの事ではのび太には勝てない」と自発的に思ったようです。「元ネタのアニメ」だけに描かれたエピソードでした。