本物の基準

こんにちは。野場貴之です。今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。


私は普段、自分自身の成長につながる本やメルマガを意識して読むようにしていますが、あるメルマガで、面白い事が書かれていました。それは、「鑑定士の育て方」の話です。「鑑定士」とは、美術品や骨董品の価値を鑑定する人、歴史的に価値がある物を、本物か偽物かを見極める職業の人の事です。最近私はテレビは観ておりませんが、「なんでも鑑定団」というテレビ番組で出演者が持参した品の値段を付けるアレです。


まず、偽物を見破る技術を身に付けるためには、「本物だけ」を興味を持ちながら膨大な数を見続けるらしいです。「本物だけ」、膨大な数を見続けますと、直感的に感じる共通点が見えてくるらしいのです。そして、「なぜそう思ったのか」をよく考え、それを文章にして書き残すらしいです。そしてその文章を記憶に留め、知識として加えていくという作業をし続けるらしいです。そのような作業を何年も何年も続けていきますと、最終的には「初めて観る物」であっても、それが本物なのか偽物なのかが分かるようになるそうです。それは、本物を沢山観た事によって得られた「本物の基準」があるからこそ、本物か偽物かを判断できたのだと思います。


私がこの話で面白いと思ったのは、「この方法はあらゆる場面に応用して使う事ができる」という事です。例えば、ある人が「○○という資格試験に合格したい」と思ったとします。その場合、その試験に合格した人の話の事例を沢山知れば知るほど、「合格する人の共通点」が見えてきます。実際に、自分自身が合格した人と同じような行動をとる事ができるかどうかは別として、「合格するための本物の基準」は知る事ができます。他の例で、例えば高価なワインか安物のワインかを判断したい場合、「高価なワインだけ」を膨大な数、興味を持って飲んだという経験があれば、初めて飲むワインでも、そのワインが本物か偽物かを見極める事ができるようになります。


重要なのは「本物の基準」を持っているかどうかです。自分の興味のある分野で、「意識して、その分野の本物に触れる。膨大な数触れる。興味を持って触れる。」という事を繰り返していけば、最終的には「本物の基準」が身に付くはずです。私自身、この事を強く意識して、毎日の生活を送っております。自己満足な話でした。すいません。