ことわざ

こんにちは。野場貴之です。今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。


普段私は、自分自身の成長につながるためのメルマガを積極的に読んでいますが、そこで「情けは人の為ならず」ということわざを目にしました。私は以前から「このことわざは誤解をされている」という事をなんとなくは知っていましたので、「具体的にどう誤解されているのか?」という事を調べてみました。


まず本来の正しい意味の「情けは人の為らず」とは、「親切は素晴らしい善行ですから、実践する人は幸せになれますよ」「周りのことを考えて行動できる人には人も物も自ずと集まってくる」「つまるところ自分自身のためになる」という意味です。


ですが、どうやら世間一般には、この正しい意味を知っておられる方は約50%で、残りの50%は誤った意味で認識されておられるのだそうです。その誤った意味とは、「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」「一時的な経済的な意味のない情けは役に立たない」「その人が成長するための弊害になるので、その人のためにならない」といった意味です。


このことを知って、「今回、私も正しく意味を再認識できた」のは良かった事です。もし、このことわざを使う機会があった時には『半数が誤解されているのが現状だ』といった事実を理解し、相手に正しく意味が伝わるための補足の説明をする事が大切だと思いました。


ただ言葉には「本来の意味ではなく間違った意味の方が定着してしまう事」もあります。言葉とは「多数が使えばそちらの意味が一般的になる」ものです。例えば「新(あたら)しい」とは、実は正式には間違った読み方らしいのです。正しくは「新(あらた)しい」なのです。平安時代以後に変わったらしいです。


わりと最近の例では「秋葉原(あきはばら)」も数十年前は「あき『ばは』ら」と言われていたそうです。


そのような意味では、「情けは人の為らず」ということわざも、将来的には「間違った意味の方が浸透し、間違った意味だと一部の人にだけ知られつつも、間違った意味の方が一般的になる」という事もあるかもしれませんね。