監督

こんにちは。野場貴之です。今回も、勝手ながら「私事」をつぶやかせて頂きます。


最近私がネットで読んだ記事で、「最近の運動会は、親のマナーが悪い」「タバコのポイ捨て」「椅子や日よけテントの設置場所を守らない」「ビデオカメラで子供を撮りたい親が、場所の取り合いで喧嘩」「徒競走の順位をビデオ判定で意義を申し出る」といった事が書かれていました。その中で私は、「ビデオ判定で意義を申し出る」という点は、「ん?その場の状況によるのでは?」と思いました。


これは先生から見た目線と親から見た目線と子供からの目線によって、考え方はさまざまだと思います。つまり、まず先生から見た目線では、「運動会の進行を妨げるようなクレームはして欲しくない」「順位なんてゴールした瞬間のパッと見での適当な判断で良い」「学校の行事なので、事故無く無事に終わればそれでよい」だと思います。子供の目線はその子その子さまざまだと思います。「絶対に一位になりたい」「親の前で頑張っている姿を見せたい」と思う子もいれば、「逆に親に見られて恥ずかしい」「真剣に走る事の方が恥ずかしい」「勉強の方が大事」と、さまざまだと思います。


もし子供が「絶対に一位になりたい」と強く願っていたとして、その事を親が知っていたとして、なおかつゴールした瞬間をビデオカメラで撮っていて、ビデオカメラの映像では一位なのに、先生の適当な判断で二位になってしまったとしたら…。この状況でしたら、「ビデオ映像を見せて意義を申し出る」は正解だと思います。ただ、あくまで運動会の進行の邪魔にならないようにコッソリと、そして素早く、(子供の友達にバレないように)目立たずにですが。後になって、「○○君のお父さんはビデオカメラの映像を見せてクレームをしてた!」なんて風に、子供達の間で悪口を言われたとしたら、そちらの方が順位どうこう以上に可哀想ですからね。


話は少し変わりますが、過去のオリンピックでの柔道の試合(日本人選手が出ている試合)で、審判の判定に誤審と思われるおかしな判定がありました。その時テレビ解説者は「今の判定はおかしい」と言いました。日本のスタジオのコメンテーターなども「今のは誤審でしょ?」と言いました。中継映像は同時に監督の映像も、画面の角に映し出しました。監督は「今のは誤審だ!」という表情で独り言を言っているようでした。そしてその場で小さな身振り手振りをまぜながら審判員達の席の方を見てモジモジしているだけでした。そして最終的には判定負けでした。私はこれを見て、監督失格だと思いました。「世界という大舞台での試合を中断させるほどの大騒ぎをするのは怖い」と言うのは確かに分かりますが、「おかしな判定に対しては全力で抗議するのも監督の仕事」だと思います。この監督は精神的に弱過ぎだと思いました。ここは一つ、プロ野球の監督のように審判員達の席に怒鳴り込んで行って欲しかったです。