2017年10月の健康情報 秋の食中毒予防法
こんにちは。野場貴之です。朝と夜の気温がだいぶ下がってきましたね。これから食欲の秋を迎えますね(笑)。でも、意外と多い秋の食中毒。食中毒にも色々ありますが、今回は、黄色ブドウ球菌による食中毒の事をまとめてみます。
■加熱調理でもダメ! 秋の食中毒予防法
生モノを避けて加熱調理すれば、食中毒は予防できると思っていませんか?実はこれを守っても起きてしまう食中毒があります。それは、黄色ブドウ球菌の毒素による食中毒です。
■黄色ブドウ球菌による食中毒の特徴
『刺身等の生ものは食べていない』『手作り・市販のお弁当を食べた』『おかずを含めて加熱調理してあった』『食後数時間後に突然、吐き気を感じた』『吐き気を我慢出来ずに嘔吐した』『さらに数時間後に突然、腹痛を覚えた』『嘔吐や下痢は一日で治まった』などがあります。
■加熱して菌が死んでも、毒素は残る!
黄色ブドウ球菌の特徴は、『菌自体は熱で死滅するが、耐熱性の毒素を産生する』『死滅した菌自体ではなく、産生された毒素により、嘔吐や下痢を起こす』などがあります。
■黄色ブドウ球菌の食中毒の予防法
調理中に黄色ブドウ球菌が食べ物に混入して耐熱性の毒で食物が汚染されます。なので、汚染の源で多いのが調理した人間の指の傷についた菌です。指に傷が無くても、鼻腔に菌が常在している人は、指に菌がついている可能性も高いのです。これをしっかり予防する方法としては、『指の傷の有無にかかわらず、調理中は手袋を使用する。』『鼻腔からの汚染を防止するためにマスクを使用する。』の 2 点があります。