2018年1月の健康情報 低温火傷

こんにちは。野場貴之です。新年明けましておめでとうございます。本年もお役立ちできるブログを掲載していきますので、当院を何卒宜しくお願い致します。本年が、患者様方々にとって良き年となりますようお祈り申し上げます。


■暖房器具による低温火傷
この時期はとても寒く、生活において暖房器具は必需品ですよね?暖房器具による怪我の報告で、就寝時に寝具と一緒に使い、直接皮膚に触れるタイプのカイロやホットカーペットなどによる低温火傷が報告されています。皮膚表面のみがダメージを受ける火傷と違い、深部へのダメージが大きいのが特徴です。低温火傷の面倒な点は、表面の変化が少ないので軽いように見え、痛みも少ないので軽く感じてしまいます。ところが実際は、深い部分が傷害されているので、傷害は強いのです。ひどい場合、皮膚の土台になる部分が障害されてしまって植皮手術が必要になることもあります。


■低温火傷は予防が第一!
低温火傷を起こしてしまうと、皮膚の奥がじっくり焼けて、見た目は軽いのに治りが悪いのが特徴です。カイロが一番問題となりますが、正しく使えば問題ないので、以下の注意ポイントを押さえて使いましょう。「布を使って伝わる熱を減らす」「同じ部位に当たる状態で長時間使わない」「絶対に就寝時には使わない」「違和感を感じたら使用を中止する」などです。床暖房が原因の場合は、床暖房の場所で眠ってしまった場合がきっかけとなります。深酒をした場合には特に用心が必要です。床暖房上での飲酒はほどほどにしましょう。


■皮膚に違和感を感じたらすぐに受診!
熱を受けた皮膚に違和感を感じたらできるだけ早く医療機関を受診しましょう。受診するのは、皮膚科、形成外科などの熱傷を専門とする科です。