2018年2月の健康情報 乾燥肌・敏感肌の特徴

こんにちは。野場貴之です。冬は乾燥する季節ですね。冬に肌のトラブルを感じる方が多いようです。特にアトピー性皮膚炎の方は肌の乾燥や赤み、痒みに悩まされることが多いようです。これは「乾燥肌」「敏感肌」と呼ばれる状態です。今回は、この「乾燥肌と敏感肌」について説明したいと思います。


■乾燥肌・敏感肌の特徴
皮膚は角質層で水分の蒸発を防いだり、アレルゲン(アレルギーを起こす物質)、病原体の侵入を防いでいます。この角質層が何らかの原因で傷んでいると、敏感肌や乾燥肌になってしまいます。この原因の 1 つにアトピー性皮膚炎があります。つまりアトピー性皮膚炎があると、敏感肌、乾燥肌になりやすいのです。


■乾燥肌対策
「乾燥肌」は文字通り水分が蒸発している状態なので、肌からの水分蒸発を防ぐのが対策の中心になります。水分蒸発を防ぐためには、保湿剤を使ったスキンケアが有効です。保湿剤には水分の蒸発を防ぐものと皮膚の水分を保持するものがあります。皮膚の状態を正常に戻すことも水分を保持することになります。アトピー性皮膚炎の炎症をある部分は、皮膚が傷んで、乾燥しがちになるので、炎症を抑える薬、ステロイドや免疫抑制薬を使って、皮膚を正常の状態に近づけましょう。


■敏感肌対策
敏感肌は、普段の衣類でも肌が痒くなったり、痛みや違和感を感じてしまう状態の肌をいいます。皮膚が傷んでいることで、皮膚の神経が刺激され、様々な感覚に過敏になってしまいます。皮膚の刺激を少なくするために、綿など、なるべく柔らかい素材のアンダーウェアを着用しましょう。敏感肌は、乾燥肌を伴うことを多いのも特徴。そのため、乾燥肌と敏感肌の対策は基本的には同じです。傷んだ皮膚を水分保持も含めて正常にしていきましょう。敏感肌の原因の1つであるアトピー性皮膚炎の傷んだ皮膚を正常に近づけるために、炎症を抑える薬としてステロイドや免疫抑制薬を使うことがあります。